朝、冷たい水でうがいをすると、妙に歯にしみた。
知覚過敏だろうか。しかし歯磨きはちゃんとしていたし、特に問題は思い当たらない。
いや。
口内炎か。
あまりの痛さに我知らず奥歯を噛み締めているのだが、実は寝ている間もずっと噛んでいるらしい。強く噛み合わせると、奥歯がぐらつくような感じと共に鈍痛がある。知覚過敏も、多分これに随伴する症状なのだろう。俺は柳龍光を超える。
いつものことながら、相変わらず舌にあいた潰瘍のような穴は塞がることもない。
痛さで気が立っているためか、塾での応対もいつもより横柄かつぞんざいになってしまった。
これが女性で言うところの生理ってやつなのか。
しかし受験生に「0.3%なら0.3かけるんじゃないの?あ、わかった!0.7だ!」とか言われたらさすがに誰だって心穏やかでいられないだろう。
いや、普段はもっとできる子なんですけど。
・容疑者Xの献身
根暗中年の一途な恋。ああ、なんてオタク的なんでしょう。
それとなんで山登りっていうとみんな白馬に登りたがるのか。山の形でわかったわ。
さて、天才数学者VS天才物理学者という触れ込みだった(ような気がする)この映画ですが、別にそんなにトリックをあばくことには重点が置かれてなかった感じでした。むしろ一歩間違えばストーカーに成り下がる恋と、何も知らずに旧交を温めようとする主人公から受ける精神的圧迫との狭間で揺れ動く犯人を見る映画なのかなと。いや、まああんまり揺れてないけど。
「感情でなく論理で動く」はずの主人公が、刑事の安い説得を受けて、誰も幸せにならない結論を導き出した辺りが不満だったが、それ以外はあらかたよかったです。特にアリバイトリックの作り方が大好きです。
最後にああなったのも全部柴咲コウのせいなので、主人公も容疑者も全員あいつに文句言えばいいと思うよ。
まあ内面に閉じこもった人の未来予想図なんて、実現しなかったとは思うんだけどね。
明日はバイトがないので朝から大学で夜まで勉強できる。