名大祭中止となった日曜日は、会場の片付けしかやることがない。
とりあえず朝からみんないるだろうと、10時半には大学についたのだが、案に相違して誰もいなかった。大学内の空気も、祭りが終わった後の心地よいけだるさではなく、まるで通夜か葬式である。全ての屋台は午前の早い段階で全て撤去され、駅では「今日は名大祭はありません」と叫ぶ実行委員の姿が見られたらしい。
2番目に来たのは現役生ではなく、何も連絡を受けていないOGだった。これはライナの不手際であろう。
結局、そこに宗次郎と鰆を加えた4人で午前をつぶした。その後OGは帰ってしまったので、3人でダラダラしていた。
14時前になるとボツボツ人が来始めたので、会長が来る前に撤収作業を済ませた。俺の予定では11時にこの段階になっているはずだったのだが、予定なんて上手くいった試しがない。
さて、今日は遊ぶと決めていたので、宗次郎の家に同人誌を読みに行った連中は置いておいて、まずアムリタに電話、カラオケで合流することにした。俺とアムリタは、お互いにやりたいことがあるときに互いを利用しあう関係である。
カラオケ終了後は、双児宮に移動して「コードギアス」→宴会という後夜祭コース。原付の屋台で大量に余った刻みネギを消費すべく、料理長が腕を振るった。
(中略)
異様にカオスな空間と化した家を後にした。
上級生が下級生の家でテレビを占領してひたすらゲームをし続けているというのは、正直見ていて気持ちのいいものではなかった。面白い組み合わせではあったけど。
んで、金のことで文句言われたときは、もうこいつと飯を食いたくないと思った。
まあ今日は大体楽しかったので、この思い出で1ヶ月は酒も飲まずに生きていける。
しかし飲みに行ってひたすら文句ばかり書き連ねるようでは、俺はもう遊びに行かないほうがいい。
フェデラーが負けて気分最悪である。