今年から、オリンピックに「スノーボードクロス」が導入されました。
これはどういう競技かというと、4人のボーダーが同じコースを一緒に滑るガチンコレースです。一人ひとりタイムを計測していく競技が多い中、クロスカントリーと同様の形式をとるこのレースは珍しいです。僕も「ウインターXゲーム」でしか見たことがなかったです。
なんでこれが珍しいか?
端的に言ってしまえば危ないからですね。スキーとかやったことのある人は分かると思いますが、自分の周囲1mに他のヤツが滑ってたらメチャクチャ怖いでしょ?そういうことです。ちなみにこれ、スキーでも同じレースはあるぞ。
さて、ついさっきまでテレビで決勝が放映されていました。
決勝戦はフランス?とアメリカの一騎打ち。(残り2人は途中で脱落)
序盤から中盤はフランスが一歩リード。アメリカはスリップストリームを使う様子も見せず、カーブでも大外を回って自分のラインをキープ。位置エネルギーをためて、スキあらば抜こうという姿勢を窺わせます。対するフランスは、そのラインをふさぐことには執心せずひたすら自分のラインを行くのみ。
そして後半、カーブの終わりから一気に加速したアメリカがフランスを抜き去りトップに躍り出ます。一度トップに立つと、後ろに目がついてるんじゃないかと思わせるほどの精度で相手のラインを妨害、そのまま危なげなく順位をキープしてゴール。こういった類の草レース・公式レースの多いアメリカの、地力の強さを見せ付けるレース展開となりました。
試合直後の興奮した実況者からは、思わずこんな言葉が飛び出しました。
「スノーボード発祥の地アメリカには勝てない!」
まさしく。至言と呼ぶにふさわしい。
男子フィギャースケートでは、ロシアのプルシェンコ(これを「フルチン」とか言うやつは頭がどうかしてる)が、異様な高得点を叩き出し優勝。日本勢は銅にも入らず。だからマスコミは、過剰に「メダルに期待」「メダル確実」とかいうのはやめよう?まあ我々視聴者はしょせん素人、目の肥えた記者さんは見てるところが違うのかもしれないけど、それでも世界の強豪を相手に、確実にメダルをもぎ取れるほど実力差はないと思うのだ。
メダルとれないと視聴率下がるんだろうけどさ。