結婚式終了が18時前だったため、2次会までは2時間近く暇があった。
みんなを送り出した後、いったん服を着替えて、個室で時間を潰していた。家族はもうそこで帰ってしまうため、ある程度の荷物は全部そちらに預けた。事務をしている妹が、お祝い金はすべて計算しておいてくれるという。喜んで御願いした。
部屋では食べられなかった料理を食べさせてくれるということで、魚料理と肉料理とデザートが供されたものの、一番食べたかったオマールえびはとうとう姿を現さなかった。デザートのケーキ皿には「Happy Birthday」とチョコレートで書いてあった。自分でも忘れがちだ。しかしデザートの種類が多くて、返す返すもデザートビュッフェに行けなかったのが悔やまれる。
19時半くらいまで式場で過ごして、タクシーを呼んで2次会会場へ向かった。式場スタッフと挨拶を交わしたが、もう会うことはないのだろうと思うと少し寂しくもある。
2次会会場はタクシーで行くには近すぎるほど距離だったが、着替えやら書類やらプレゼントやらがかなりの量になるため、歩いていくのはほぼ不可能だ。先に当日宿泊予定のホテルに荷物を置いて、19時50分頃に2次会会場へ着いた。
2次会のセッティングやらなにやらは全部業者に任せていたので、入るのは初めてだった。思ったよりわかりにくい建物で、しかも4階で、エレベーターでしか行けないという、なんとなく微妙な印象だった。中は結構暗くて雰囲気は悪くないが、AMIの連中は気後れしないかと心配になる。
控え室に荷物を置いたあたりで、1次会からメイン装花とウェルカムボードを持ってきてくれたらしきMin・アムリタ・ライナと、さらに早く来すぎたSanokuraさんに遭遇した。我々はまだ着替えてもいないので、顔を合わせるのは時期尚早である。そのうえ奥さんに面と向かって「あれ、ブログで見た人と違う?」との爆弾発言。ブログに写真載せた人だし、そもそもブログのことは絶対秘密だ。
ちょろっと挨拶して控え室に引っ込んで、持ってきたフロックコートとウエディングドレスに着替えた。スタッフは別に手馴れているわけでもなく、俺のボタンホールに挿すはずの花の挿し方が最後までわからず、ずっと花がブラブラ揺れていた。
20時半頃参加者が揃い、暗くなった会場へと登場した。さすがに結婚式後なので、緊張はしつつもだいぶリラックスしていた。
会場はそんなに広くないため、思った以上にたくさんの人がいるように見える。しかし会場が暗すぎて、どこに誰がいるかまではわからず、実は最後のほうまでよくわからないままだったりした。例えば高砂席から一番離れた左右の席は、正直全然見えていなかった。
さて、挨拶は考えておいたのだが、そのとき考え直してみるとだいぶ堅苦しい挨拶だったので、即興で軽い演説をかました。その後はすぐに乾杯となるかと思いきや、わりと長々と新郎新婦紹介をされてしまった。こういうのはテンポが大事なのにと思いつつ、お任せにしたのでしょうがない。
乾杯の挨拶は人選に悩んだ挙句、新婦の職場の同僚にした。俺の知り合いが、パンピーに俺のことを紹介するのはかなりの難関だろうと考えた末の結果だ。この結婚式中に何度も思ったのだが、俺のことを「オタク」「変態」という単語を全く使わずに評価するのは非常に難しい。DVD用にコメントを求められたときなどみんなに非常に苦労をかけたことだろうと思う。
その職場の同僚は、割ととんでもない発言をしてくれて、実は非常に焦ったりした。職場の京都旅行で彼と二人で飲んだときに、「昔ウチの彼女さんと付き合ってないよね?」と聞いたことをまさかここでバラされようとは。
さて、2次会のもっとも違うところは、音楽を俺の趣味で選んだことだ。Minがやったウエディングアニソンの文化を、こうやってつないでいきたいものだと思う。
以下に俺の使用したアニソンを挙げていく。
乾杯挨拶
:Komm,susser Tod/甘き死よ、来たれ
乾杯後
:君の中の永遠
10 YEARS AFTER
Birth
COLORS
READY STEADY GO
ホログラム
少年ハート
冒険彗星
最後の挨拶
:恋人達の伝説
U少年からは「わりと最悪な選曲だね」と言われたが、その理由はおそらく「Komm,susser Tod/甘き死よ、来たれ」であろう。とても結婚式に流すような歌詞ではないからだ。しかし一番流したかったのは、とにかく乾杯後の「君の中の永遠」だった。その意味では本当のウエディングアニソンは「君の中の永遠」一曲ということになろう。
乾杯後の40分ほどはフリータイムということで、てんでんばらばらに会いに来てくれる人たちとしゃべったり写真を撮ったりした。その中でも高校の同級生とAMIは割と控えめで、特にAMIの連中は気後れしているのか、なかなか人を押しのけて前に出てくるということをしない。美点でもあるかとは思うが、少々寂しかった。
奥さん側の高校や大学の友人、以前勤めていた職場の同僚やパン教室の仲間など、全然会ったことも見たこともない人たちと話しているうちに、恒例のプレゼントタイムとなった。普通であればビンゴなのだろうが、これは業者側の提案でコイン探しにした。「ビンゴだと時間が勿体ない」というのが業者側の論旨だったが、まさにそのとおりで、コイン探しですら勿体ないと思えた。
映像が流れてから全てのコインが見つかるまではいくらもなかったが、自分たちは全く参加していないので、正直どんな場所にあったかわからない。普通は新郎新婦が1個くらい隠し持っていても良さそうなものだが、そういう仕込みもなかった。
プレゼントは業者側が用意したものと、俺が用意したもので併せて10個。一番の目玉はtorne付きプレステ3 320GBパック39800円なのだが、裏目玉は今年の新酒の「恋愛同盟」である。ただ、後者は正直AMIと他数人しかわからないので、どうしようかとは思っていた。
コインを見つけた10人は前でプレゼントをもらっていたが、兄貴だけはコインにナンバーがふられていなかった。もしやと思って業者に尋ねると、やはりプレステ3だという。兄貴はすでにプレステ3を所持しているはずなので、急遽俺の高校の同級生に当たるはずだった恋愛同盟とプレステ3とを変更した。結果、同級生には喜ばれ、AMI側ではそこそこ盛り上がったようだった。ちなみにこの盛り上がりは、本当にAMIのみだったらしく、後日会った人に「あれはなんだったの?」と聞かれたりもした。
その後はもう一度フリータイムで人と話していた。ひととおりみんな挨拶に来てくれたが、それでもやはり話したりず、結果俺と奥さんはそれぞれ自分たちの友人の席へと出かけていくことになった。
高校の同級生、大学の同級生とも話したのだが、なにぶんテーブルが6個もあり、ひとつひとつを回る時間は非常に限られていた。多分一言二言しか話せていない相手も多い。そんな中、わりとブログを読んでいる人が多くて嬉しかったり困ったり。もう大学の同期の中では結構普通になってしまっているのか。とりあえず四日市の連中が悪いと思います!この途中で「奥さんと別行動してんじゃねーよ」と怒られたりもした。
AMIからはプレゼントをいくつかもらったのだが、大体が始末に困るようなもので、一番嬉しかったセル画を飾る用の額縁などはかさ張るうえに持ち帰って新婦に見つかると一気に冷えるだろうと思い、いったん持ち帰ってもらった。唯一まともだったのが写真立てくらいか。AMI員ともあまり話せていないのだが、これだけでどれだけ時間がなかったかわかろうというものだ。せっかくOBとも久しぶりに会えたのに、本当に会っただけに近い。
最後はいわゆる生い立ちDVDの上映をした。これは期限ぎりぎりで製作し、新婦さんからは完成しないだろうと思われていたものだ。DVDに焼いたのはその前日に高箱にお願いし、当日DVDを業者に手渡しするという無計画さだったので、正直どうなることかと思ったが、特別問題なく上映された。1次会の分は新婦さんが作成したので、大筋は一緒なものの自分のパートはだいぶ違っている。